和歌山市の書道教室 清墨社

藤野和紙工房紙漉き体験 & 松伯美術館見学:日帰り研修

10月30日(日) 日帰り研修会が行われました。

今回の研修内容は、藤野和紙工房さんでの紙漉き体験と、松伯美術館での見学でした。

朝7時に和歌山市内を出発し、9時に和紙の里に到着。説明を受け、しばしの体験時間を過ごしました。


『いざ出発‼︎』

私達は最初に紙漉きの体験をしに行きました。

こちらが今回体験させていただいた藤野和紙工房さんです。趣がありますよね(^ ^)


ところで、皆さんは和紙の制作方法をご存じですか?

意外と知られていない工程もあるかと思いますので、ここで少し紹介したいと思います。

和紙が楮から作られているのはご存知ですよね?

次の写真は和紙が完成するまでの工程です。


どうでしょうか?こちらの工房で作られているのは、掛け軸につける際の裏打ち用の和紙だそうなので、私達が“書”を書く上ではなかなか直接的には関わっては来ませんが、ただの“書”が作品に生まれ変わる為には、無くてはならない存在です。そう考えると、あの長い紙を一枚作る為にこれだけの工程が重ねられていると考えると、どこか感慨深いところがありますよね(^ ^)

ここで今回の体験の様子をご紹介します。

私達が体験させてもらったのは、色紙サイズの和紙です。

まず、四角の木枠に楮とのりの混ざったもの、いわば紙の素となるものを掬い取り、ゆらゆらと揺らします。


手を洗って、次の工程、柄及び色付けです。今回の柄としては、紅葉の葉っぱを飾りつけます。


乾いた後、紅葉が落ちないようにのりを再度のせて


二枚目の写真、手前のプレートで水分を飛ばして完成です‼︎

書いている私自身も体験させてもらったのですが、とても楽しかったですよ(^ ^)

さて、場所は移って松伯美術館です。こちらは館内撮影禁止だったため、写真はありません・・・。

松伯美術館は上村松園・松篁・淳之の三代に渡る作品・原稿・写生等を展示している美術館です。見学に行ったこの日は”特別展「花鳥画の心」展(前期)”が開催されていて、江戸時代の作家に始まり、昭和の時代まで。幅広い年代の絵画に触れることが出来ました。

”花鳥画”と言うだけあって動物や植物が多く描かれ、かの有名な狩野派の方の絵もありましたよ(^-^)/

今回の日帰り研修会も、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。

紙漉き体験をされてみたい方、また、日本絵画に興味のある方・・・ぜひ1度行かれてみてはどうでしょうか?